常に長期物件に悩ませられる建物に起こっていた課題とは。(佐賀市:総戸数16戸の場合)
大手企業に管理を依頼されている投資家様からのご相談事例です。建物の注目すべき点は、空室の長期化問題です。過去3年間の収支資料を確認した結果、空室のほとんどが長期化しており、中には1年以上も空室になっていました。再生事業の開始前にもすでに4室の長期空室が発生していました。
管理会社からは、シーズンを外してしまうと成約できないため、半年位は諦めて欲しいとのことでした。早速、近隣の不動産会社へのヒアリングを行いました。物件情報の告知に問題はなく。立地環境も、大型商業施設などがあり、便利で特段問題はありませんでした。では一体、この物件は常に長期空室に悩まされなけらばならなかったのか?
その理由は、分析で明らかに!
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こちらの資料は、近隣地域の競合物件(アパート・マンション)を調査したものです。この資料には、開発地域で発展しているからこそ注目すべき問題がありました。それは新規物件の建築ラッシュです。場所も認知にも問題はありませんが、物件の設備の劣化や競合物件との差別化対策が不十分だったため、競合物件に入居希望者を吸収されていたことが一番の問題点だったのです。
(図-1.地図で競合物件の分布図)
多くのビルやアパートが近隣に誕生していました。
(図-2.室内の対策前写真)
室内は競合物件に対応するための差別化対策が不足していました。
ニーズに合った仕様と募集対策案を実施
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(写真-3.戦略対応後の変化)
現状分析から発見した課題を解決するため、作業リストを作成し一つ、一つの課題をクリアーにしていきます。競合物件との差別化対策のために3つにポイントを絞り、対策を進めていきます。一つ目は、室内改装です。二つ目は、小物を配置すること。最後は告知を強化していくことです。改装にはあまりコストをかける必要はないと見ていたため、必要な項目のみ工事を行います。さらに小物を配置することで、内見者の第一印象を向上させることができます。最後に新提案をまとめた資料を近隣の不動産会社に配布しました。その結果、長期空室の4室は満室となり、2017年5月に発生した2部屋の空室も閑散期にも関わらずに立て続けにご成約をいただくことが出来ました。
調査能力に自信があります。
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当社は、ご依頼頂いた課題に丁寧に取り組みます。そして徹底した現状分析調査などから事柄の本質を導き出し、投資事業をお客様と成功させて参ります。
(調査内容の一部)
・地域分析・・人口統計や経済特化乗数などを算出し、地域の経済活動の特徴を調査いたします。
・近隣分析・・対象物件の周辺エリアの商業施設や、公園や生活利便施設などの状況を調査します。
・競合分析・・賃料帯、間取り、広さなどで類似する建物の運営状況や設備レベルなどを統計調査します。
・建物分析・・内外装の目視点検や、必要に応じて3者立会い(投資家・管理会社・施工業者)を行います。
・設備分析・・現在の仕様内容を独自のリストと比較し物件設備の適正性などを調査いたします。
・財務分析・・ローンの内容が投資家の事業に合ったコストであるか等、指標をもとに分析します。
上記は調査の一例です。
建物にはそれぞれ抱えている問題や、物件の特徴が異なります。同じ条件の建物はほとんどありません。私たちは、ご相談いただくお客様とまずは、面談をさせていただき、調査方法などを協議した上で、作業をスタートさせて頂くよう取り組んでおります。
建物の市況分析・現況調査などお任せください。
エイチアイ企画